こんにちは。60歳おひとり女子、夢葉いつよです。
元ケアマネジャーとして、現在は介護相談のお仕事をしています。
今回は、最近よくいただくご相談のひとつ
「親の介護施設の費用が高額でびっくり…これって普通なんですか?」
というテーマについて、わかりやすく解説します。
親が入院から施設に…その後届いた請求額に驚き!
あるご相談者から、こんな声をいただきました。
「病院から介護施設に転院したら、後日8~10万円の請求書が届きました。高すぎませんか?」
高齢の方が病院での急性期治療を終えたあと、すぐに自宅に戻るのが難しいケースでは、介護施設や療養型医療施設へ転院するのが一般的です。
しかし、事前に十分な説明がないまま施設に入所し、数か月後に請求書を見て初めて「こんなにかかるの?」と驚かれるご家族も少なくありません。
月額8~10万円は高い?介護施設の費用の相場と内訳
実際に請求された金額が妥当かどうかは、以下の要素によって変わります。
✅ 入所している施設の種類
施設にはさまざまな種類があります。たとえば:
- 介護老人保健施設(老健)
- 特別養護老人ホーム(特養)
- 介護付き有料老人ホーム
- サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
それぞれに役割や入所目的が違い、費用も大きく異なります。
✅ 月額費用の内訳をチェック!
費用に含まれるものには次のような項目があります:
- 介護サービス費(介護保険適用後の自己負担分)
- 食費
- 居住費(部屋代)
- 管理費・日用品費など
すべて込みで8~10万円というのは、老健などでは比較的一般的な価格帯ともいえます。
「よく分からないまま契約していた」という現実
ご家族が施設の種類や費用の内訳を理解していないのは、決して珍しいことではありません。実際に、以下のような背景がよく見られます。
- 病院からの説明不足で、十分な情報提供がなかった
- 急な入院や転院で、家族の精神的な余裕がない
- 専門用語が多くて、契約内容が理解できなかった
- 契約書が多くて読む余裕がなかった
このような状態で「費用が高すぎる」と感じるのは、当然のことなのです。
老健(介護老人保健施設)ってどんなところ?
今回の相談では、お母様が入所していたのは「介護老人保健施設(老健)」でした。
老健は、以下のような特徴があります。
- 病院と自宅の中間的な施設
- リハビリや介護を受けながら、在宅復帰を目指す
- 入所期間は原則3~6ヶ月程度
- 医療と介護のバランスがとれた支援が受けられる
注意点として、老健は終の棲家(ついのすみか)ではないため、次の生活の場を考えておく必要があります。
不明点があれば、施設に直接問い合わせを
費用に不安を感じたら、まずは遠慮せず施設に確認しましょう。
- 費用の内訳を丁寧に説明してもらう
- 提供されているサービス内容を具体的に聞く
- 今後の退所時期や在宅支援について相談する
相談するのは「施設の相談員」でOKです。ご家族が納得して施設と良好な関係を築くことは、ご本人の安心した生活にもつながります。
まとめ|親の介護施設費用に戸惑ったら、まずは「聞いてみる」
親が突然入院し、介護施設へ…生活が大きく変化すると、家族は誰しも戸惑うものです。
そんなときこそ、「よく分からないけれどモヤモヤする」ことをそのままにしないことが大切です。
- わからないことは聞いていい
- 高いと感じたら理由を確認してOK
- 施設は“相談していい場所”です
一人で抱えず、ぜひ専門職や地域包括支援センターなどにも相談してくださいね。
💬 あなたの体験や疑問も、ぜひコメントで教えてください
介護は、ひとりで抱えるには重すぎる問題も多いです。
このブログが、少しでも不安を軽くするお手伝いになれば幸いです。
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